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箏の事典 -- 箏の歴史 --

八章『江戸時代の箏(2) 〜生田流箏曲〜』

生田流箏曲は八橋検校の高弟「北島検校」の門下だった「生田検校(1655〜1715年)」から始まった流派です。
(つまり生田検校は、八橋検校の「孫弟子」にあたります)
箏爪の改良や、その優れた教授法から、当時の他の流派、新八橋、住山、継山、藤池の諸流を圧倒して隆盛しました。
生田流は三絃の地唄と箏の合奏が中心と言われますが、その楽曲の形式は様々です。
なお、生田検校が作曲した曲としては、箏組唄の「砧」や三絃の「思川」等があります。

生田流で特徴的なのが、箏を弾くための「箏爪(ことつめ)」が四角く改良された点です。
その四角い箏爪の角で弾くため、演奏姿勢も少し斜めに右膝が箏に向かってやや平行になるくらいに座り、演奏時に手が滑らかに動くようにしています。

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Last modified Date: 2005/11/08 07:00:00 GMT+09:00:00
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