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箏の事典 -- 楽器の解説「箏」 --

七章『箏柱』

箏には、絃を途中で支えて音程を調節する可動式の「箏柱(ことじ)」を使って絃を「調絃(ちょうげん)」します。
箏柱を絃に沿って動かす事で、音程が変えられますし、また箏の演奏上では、絃を弾く側の箏柱を挟んで反対側を左手で押し込んで音程を上げる「押し手(おしで)」という演奏法が使われます。
この押し手を使う事で、13本の絃以上の音程を作り出せます。
箏柱も古くから象牙等で作られていましたが、現在では、樹脂製の箏柱が多く使われています。

箏柱の画像です
箏柱(左下が巾柱、最上段中央は小柱)
小柱の画像です
三段小柱(上,中央)と二段小柱(下)

また、箏柱も1種類ではなく、いろいろな形状の物があります。
押し手を多く使う事がある最高音の絃「巾(きん)」では、箏柱も箏の端にあり「磯(いそ)」と呼ばれる側面部分に架けて使われるため、足の部分が特殊な形状になっています。
このため、他の絃の箏柱と区別され「巾柱(きんじ)」と呼ばれます。
また、普通の箏柱よりも低い音が必要になる現代曲等に「小柱(こじ)」という特殊な箏柱を使います。
「二段小柱(にだんこじ)」、「三段小柱(さんだんこじ)」という箏柱もあります。

巾柱の画像です
巾柱の使用例
二段小柱の画像です
二段小柱の使用例
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Last modified Date: 2005/11/08 07:00:00 GMT+09:00:00
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