反対側、龍の尾にあたる部分「龍尾(りゅうび)」です。
演奏側の龍眼から龍尾側へ張った絃を、龍尾の方の「雲角(うんかく)」に通し、裏側の音穴から絃を出し、さらに龍尾で箏と絃が擦れあわないように「尾布(おぎれ)」の上を回し、装飾の「柏葉(かしわば)」の上を回して、雲角に架けて止めます。
箏の絃は非常に長く、余った部分は輪状にまとめておきますが、使用している部分と同等以上の長さがあるので、時折、絃を反対にして使ったり、絃が切れた時に締め直す事もあります。
また龍尾側に足がありますが、側面側が「長足(ながあし)」または「下足(したあし)」。 末端側が「蜈蚣足(むかであし)」と呼ばれます。