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箏の事典 -- 楽器の解説「箏」 --

六章『箏の絃』

箏の絃は13本です。
演奏者から遠い低音側から一二三....十絃と呼びますが、11絃は「斗(と)」、12絃は「為(い)」、13絃は「巾(きん)」と呼びます。
かつては、盲人が口伝で伝授していた事もあり、おそらく曲にあわせて分かりやすく伝えるためにこのように呼ばれるようになったのだと思われます。
箏の絃の材料は、高級織物でお馴染みの「絹糸」です。
ただ、織物と違って、非常に多くの糸を用いて1本の絃にしていますので、あまり繊細な印象は無く非常に丈夫です。
もっとも、最近では低価格なテトロン(ポリエステル)等の合成繊維素材も多く使われています。
音質的には絹の方が伸びやかで響きのある音になりますが、絹の絃は高価なため、練習用の箏には丈夫で切れにくいテトロン絃も多く使われています。

平調子で調絃した箏の画像です
最も一般的な平調子で調絃した箏
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Last modified Date: 2005/11/08 07:00:00 GMT+09:00:00
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