箏は、架空の伝説の生き物「龍」に見立てて各部の名称がつけられています。
箏の頭部、演奏する側の先端部分は、龍の頭に見立てて「龍頭(りゅうとう)」という名前がつけられています。
また、それぞれ各部ごとに、
演奏側のブリッジに部分が「龍角(りゅうかく)」、
龍角外側の余白部分が「龍額(りゅうがく)」、
断面部分が「口前(くちまえ)」、
口前の中の空洞内の支持のために埋め込まれているのが「龍舌(りゅうぜつ)」、
絃を通している穴の部分が「龍眼(りゅうがん)」、
このように呼ばれています。
また、口前の直下、裏面の両隅に演奏用の埋込み足の「猫足(ねこあし)」を固定する部分があり、その後方に音の出口である「丸口(まるくち)」があります。
(丸口を「音穴(おんけつ)」と言う事もあります)
箏の大事な頭部を保護するために、通常は「口前袋(くちまえぶくろ)」と呼ばれる専用のカバーを付けています。